WINDVANE

日々思ったこと、感じたことをつれづれなるままに。
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「太の道具が教えてくれたこと。「大鋸」(おが)  その3」
「モノを大事にしたらモノも喜ぶ。
生きものとモノの境目はなにもないよ。
あるのは、それをつかっている人の気持ちしだい。」

***

これは、木挽きをしてきた太が亡くなる前に言っていた言葉。

***
木挽き(こびき)というのは、
木材を「大鋸」(おが)を使用して挽き切ること、
およびそれを職業とする者のことをいいます。
そして、
「大鋸」(おが)というのは、大きいのこぎりのことです。

***
いま、私の部屋で、ひときわ大きな存在感を放っているのが、
太が作った「大鋸」(おが)たちだ。
太のスピリットが凝縮している。

これは、本当に素晴らしい作品だと思うので、
きっとおさまるべきところにいつか行くものだろうけれど、
それまでは、うちの守り神(笑)


太が「木挽き」というものに目覚めたのは、
ニセコの大工の親方のところにあった1本の「大鋸」(おが)に
出会ったことから。
いぶし銀のはがね、使い込まれて年季のはいった柄(え)、
こういうしぶいカタチに
ぐぐっと魅せられたのではないかとおもう。


一本の大木を、どうやって挽けば最も美しい面がとれるか。
木挽きは木を読み、一丁の大鋸でそれをこなす。

木挽きをしていく中で、
太の感覚は、どんどん研ぎ澄まされていくようだった。
木の目を読み、木と対話し、オガを動かしていき、
そして、始終目立て。
この目立てというのが、またとても大事らしい。


「よくもまあ、そんな単調な動きばっかり何時間もして、
飽きないの?」、って
太に聞いたことがあったのだけれど、

「ぜんぜん飽きない。あっという間に夕方になっちゃうんだよ。」
という答えが返ってきて驚いたことがあった。


私の目に映る世界では、単調にしか見えなかったのだけれど、
太に流れていた時間は、とても濃密だったということ。


太が亡くなる前に教えてくれた言葉は、
木や道具と長い時間接して、たどりついたものだったんだろうな、
と、今ごろになって気づく。


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